日本に8種いる日本在来馬の1種で長野県に暮らす木曽馬。
日本在来馬巡りで木曽馬に出会うため長野県木曽郡木曽町にある「木曽馬の里」へ訪れた時の様子を紹介します。
日本在来馬の木曽馬に出会える木曽馬の里へ|アクセス
日本一周の車中泊旅中に立ち寄った長野県。
一目会いたいと思っていた長野県にいる日本在来馬の一種である木曽馬。
その木曽馬に出会うため木曽馬の保護・育成を行っている施設で木曽馬とのふれあいや乗馬体験もできる木曽馬の里へ。
長野県木曽郡木曽町の自然豊かな開田高原にある木曽馬の里。


木曽馬の里に至る国道19号線、361号線の道中は気持ちの良い道が続きハンドルを握っているだけでも楽しいドライブタイム。


木曽馬の里周辺には富士山に次いで日本第2位の活火山である御嶽山の雄姿も。


木曽馬の里を訪れたのは4月の中頃。
道中には御嶽山を背景に咲く桜や道路脇でくつろぐニホンザルたち、のんびり食事をしているニホンカモシカなど野生動物の姿も楽しみつつ木曽馬の里へ。


















木曽馬の里へ近づくにつれて道路上には馬の看板も。


乗馬センターの看板を右折し視界が開けると木曽馬の里の駐車場に到着。




木曽馬の里 駐車場


木曽馬の里の駐車場は無料。


駐車場脇には木曽馬の特徴や歴史、保存について書かれた看板も設置されています。


木曽馬
木曽馬は古くからこの地域で飼育されている日本在来馬で、体高約一三三センチの中型馬。
山間高冷地の厳しい自然環境で長年飼育された木曽馬は、極めて強健で粗食に耐え、踊は硬く、蹄鉄を打つ必要がなく、昭和三十五年ごろまではどの農家でも一般的に飼育されていた。人と同じ屋根の下で、一番日当たりのよい南東向きの厩で女性の手により大切に育てられたため、大人しい性格の馬が現在でも残っている。
西暦五三〇年ごろから木曽地域には牧場が設けられ、飼育されていたとされているが、広く飼われ始めたのは、西暦一一〇〇年代とされる。木曽義仲の挙兵時には優れた馬として名声を高めたといわれている。以降、江戸時代を通して年貢米の代わりとして馬を育て、代官に収めるなど馬の生産地域として各地に馬を送り出してきた。
明治に入り軍用馬改良のために外国種の種馬が導入されることにより純馬は淘汰されたといわれているが、昭和二十三年に御神馬として奉納されていた純系雄馬を元に復元され、昭和二十五年には現在の木曽馬の根幹となる第三春山号が誕生した。以来、昭和四十四年には木曽馬保存会が結成され、一時的には三十頭まで減った木曽馬も、現在は約一五〇頭が日本国内で飼育されるようになった。
木曽馬の里では、生きた文化財である木曽馬を保護育成・活用し、木曽馬の保存だけでなく、木曽馬にまつわる木曽の文化の保全を行っている。Kiso Horses
An ancient Japanese horse adapted to harsh natural conditions.
The Kiso horse is an ancient indigenous Japanese breed. Among Japanese types it is mid-sized, averaging about 133 cm in height.
Generations of breeding in rugged, cold highland areas made Kiso horses resilient to inclement conditions. The breed is hardy and placid, requiring only plain food. Its hooves are so tough that horseshoes are not required
Kiso horses bred in farm households were kept under the same roof as the family on the sunny side of the house facing southeast. They were raised by women and given the same level of care as children.
When Kiso Yoshinaka gathered an army in 1180, Kiso horses gained a reputation as a superior breed.
During the subsequent feudal age, Kiso horses became associated with samurai as well as bearing a burden of land transportation. In this role, they contributed to the development of Japanese culture. In the early modern period during the second half of the 19th century, around 7,000
Kiso horses were used as workhorses on highland farms.
Formed in 1969, the Kiso Horse Conservation Association has worked constantly to grow the population, which at one time had dwindled to just 30. There are currently around 50 Kiso horses in the Kiso area and 150 in Japan as a whole.




「木曽馬保存にご協力を!」
木曽馬は日本に昔から飼われていた日本在来馬です。粗食に耐え強健であることから山間地の農耕馬として重宝されるとともに木曽馬の性質は非常に温厚でおとなしく、子どもや女性になついたと言われています。
ところが日本が日華事変から第二次世界大戦へと戦争を拡大するにつれて、小型な木曽馬は軍馬には向いていないと、大型の外国種と交配され改良を進めた結果、純血の木曽馬が消えていきました。その後、幸いにも戦時中、改良方針にそむいて密かに残された純系木曽馬があり、昭和26年(1951年)には、名馬「第三春山」が誕生することとなりました。
これを機に木曽馬保存事業も軌道に乗りはじめましたが、時代が進むにつれ農業の機械化が進み、木曽馬は実用性のない家畜として飼育者が減少し、再び絶滅えの道をたどり始めました。
昭和44年(1969年)、飼育者を中心に木曽馬保存会が結成され、飼育者の確保と優良木曽馬の保存育成に努めてきました。馬と人がともに暮らしてきた長い歴史、培われた国土・文化は永く受け継がれていってほしいと願っています。今後、貴重となった木曽馬を保護し、育成していくためには、皆さまのご理解とご協力が必要です。
※厩舎通路事務所横にて木曽馬保存のための「サポートオーナーカード」を購入することであなたも木曽馬の保存にご協力いただけます。Please support us!
The Kiso Horse is a breed native to Japan originating from the Kiso valley of Nagano Prefecture.
They were treasured farming horses or the mountains due to their tolerance of a sparse diet, Hardy yet gentle and quiet nature. According to record, as many as 7000 KiSo Horses were bred during the 1920s
Kiso Horses were smaller than their foreign counterparts, This size difference led the Imperial Japanese Army to selectively crossbreed in order to bring about viable war horses thus causing the original Kiso Horses population to go into decline.
After war time due to the advances in agricultural technolooy and mechanization, Kiso Horses were deemed less practical working animals which caused turner population decline.
Fortunately in 1951, a secret purebred Kiso Horses named “Daisanharuyama” became the foundation stallion of the Kiso Horses of today! The Kiso Horse Conservation Association founded in 1909 was established by breeders motivated to preserve and foster future generations of Kiso Horses.
We hope to maintain the culture of Horse and Man living together and cultivate further enthusiasm for generations to come!
To that end we hope to appeal to your compassion and garner your support to help protect and nurture the future Kiso Horses!
If you are interested in our mission and would like to support our cause, please donate at our stable’s office.
As a token of appreciation we would like to provide you with a commemorative card for your generosity and part in Kiso Horse history!
Thank you from all of us!
駐車場脇には立派なトイレも設置されています(トイレは施設内にもあります)


駐車場に車を止め可愛い馬の看板を通り抜け木曽馬の里の施設内へ。




日本在来馬|木曽馬の里で木曽馬と初対面


駐車場の前には木曽馬の里の施設へ続く整備された道が一本。


道を歩いて行くと柵のある放牧場の中に数頭の馬を発見。


人生で初めて見る木曽馬は想像していたより一回り小さな馬で印象としては「やや大きめのポニー」といったサイズ感。




御嶽山が背景に広がる素晴らしい環境で暮らしている木曽馬の里の木曽馬たち。




日本在来馬|木曽馬の特徴


サラブレッドに比べ体の小さい日本在来馬ですが、平均体高133cmの木曽馬は8種いる日本在来馬の中では大きな部類に入る馬。


8種類いる日本在来馬の中で唯一本州に生息している木曽馬は山の多い木曽の環境に適応し体は胴長・短足、蹄鉄のいらない強い蹄などの特徴があります。


- 低身広躯(胴長短足)
- お腹が大きい:粗食に耐える大きな盲腸
- 蹄が堅い(蹄鉄のいらない蹄)
- 斜尻
- 太く短い首と耳
- 人には優しい性格
- 意外と頑固
- 主人に忠実
- X脚:後肢がX状になっていて坂道が得意
- 側対歩の名手
農耕馬や急峻な山での荷役として活躍し1,000年を超える人間との関わりがある木曽馬。
荷役としての役割を終えた現在も乗馬体験によるホースセラピーや岐阜県で800年以上の歴史を持つ花馬祭りでは祭りの主役として地区内を練り歩くなど、現在も人間との深い関わりを持ち続けています。
戦時中は小さな体から軍馬に不向きとされ大きく数を減らした木曽馬ですが、戦後は木曽馬最後の純血馬である第三春山号から数を増やし現在150頭前後いる木曽馬は長野県の天然記念物にも指定され保護・繁殖が進められています。





会うたびに魅了される馬の優しい目。
木曽馬も他の馬の例にもれず本当に優しい目をしています。




木曽馬の里を訪れた日は気持ち良い春のポカポカ陽気。
私のカメラを気にせず気持ち良さそうに昼寝中の木曽馬たち。本当に穏やかな表情をしています。






日本在来馬|木曽馬の里で乗馬体験
放牧場の奥にある建物は厩舎になっており厩舎内の木曽馬を見学、触れ合うことができます。






木曽馬の後ろに立たない等、厩舎にある注意事項をしっかり確認し見学するようにして下さい。




厩舎内には木曽馬に関する掲示物もあり木曽馬について学ぶこともできます。






厩舎内には木曽馬の保存活動に貢献できる木曽馬保存サポートオーナーになれる面白いガチャガチャも設置されており、馬主にはなれませんが私もサポートオーナーに。






厩舎の建物内には車椅子も利用できるバリアフリーに対応したトイレも設置されており足の不自由な方も安心。


厩舎の建物内を見学していると「乗馬受付中」の文字を発見。




スタッフの方に確認すると予約なしでも乗馬体験が出来るとのこと。
せっかく出会えた木曽馬。眺めるだけでなく背中に乗せてもらい触れ合い体験をしつつ馬の目線も確認することに。
お土産も売られている事務所内で必要書類に記入し乗馬手続きは完了。




外に出ると乗馬のりばでスタッフの方が木曽馬の前に待機してくれています。


乗馬前には危険防止のヘルメットを着用。




今思い返すと乗馬は子供の頃に動物園でポニーに乗った時以来。人生2度目の乗馬体験へ。
スタッフの方が木曽馬の手綱をしっかり引き踏み台も設置されているため、小さなお子さんや身長の低い方も安心して馬の背へ。




何より木曽馬が一般の馬に比べて小さなサイズのため私のような乗馬初心者の方もスムーズに馬の背に跨ることができます。




今回、木曽馬の中で中年オジサンを背中に乗せるハズレくじを引いたのは可愛い目をした木曽馬の「菜々ちゃん」






手綱を引いてくれたスタッフの方によると20歳を超える菜々ちゃんはお祭りなどにもよく呼ばれる「エリート馬」とのこと。
それぞれの木曽馬について書かれた説明にも「オールラウンダー」と紹介されており、なんでも器用にこなせる優秀な木曽馬のようです。




スタッフの方に手綱は絶対に握らないよう説明を受け木曽馬の菜々ちゃんと一緒に人生2度目の乗馬へ出発。


今回私が申し込んだ乗馬体験コースは木曽馬乗馬センターから放牧場手前の約140mをスタッフの方が手綱を引きながら乗馬を楽しむ「引き馬ショートコース」


木曽馬の里では乗馬距離や引き馬、一人乗りなどにより乗馬体験の料金が分かれています。
- 引き馬 ショートコース(約140m):800円
- 引き馬 ロングコース(約280m):1,500円
- 一人乗り(約20分):4,400円
レッスン料含む、速歩までの騎乗 - 場内トレッキング(約20分):4,400円~
引率料別、常歩のみ
木曽馬の菜々ちゃんの背中に乗せてもらい周囲を一周。


普通の馬に比べ体の小さな木曽馬ですが、背に乗せてもらうと想像以上に視界が広け驚かされます。


背中に乗せているのが若いお兄さんではなく中年オジサンなのが不満なのか、時々後ろを振り返り何とも言えない視線を投げかけるくる木曽馬の菜々ちゃん。


菜々ちゃんが何を思っているのかは分かりませんが、私は人生2度目の乗馬を満喫さてもらい楽しい乗馬体験はあっと言う間に終了。




飼育員の方から愛情を受け快適な環境で暮らしている木曽馬の里の木曽馬たち。






いつか出会いたいと思っていた日本在来馬の木曽馬に出会え乗馬まで体験させてもらえた木曽馬の里。


長野県へ訪れる予定の人や馬好きの人は、ぜひ足を運んでみて下さい。
自宅にいながら木曽馬に出会えるかも|木曽馬の里 ライブカメラ
長野県木曽郡木曽町にある木曽馬の里。
木曽馬を間近に見ることができ触れ合い体験もできる個人的にはかなりおすすめの施設ですが、記事冒頭のアクセスでも紹介したようにかなり山の中を進んでいくことになり誰もが気軽に行ける場所ではありません。
そのため木曽馬の姿を見たい人は木曽馬の里の近くに設置されているライブカメラをチェックしてみて下さい。
木曽馬の里へ向かう途中の敷地内にあるお土産お食事センター「手打ちそば一本木亭」にライブカメラが設置されており、運が良ければ放牧場を歩く木曽馬の姿をリアルタイムで見ることができます。


日本在来馬 木曽馬の写真・動画
ー現在ギャラリー作成中ー





