前回の栃木撮影旅行で初めて見た野生のツキノワグマ。
突然の出来事でテンパってしまい撮影に失敗したので何とか撮影したいと前回と同じ場所へリベンジ撮影旅行に行ってきました。
前回の撮影旅行
自宅出発〜入山開始
前回は途中でトレッキングシューズを忘れたことに気づいて引き返すトラブルもあったので、今回は前日の夜から車内にカメラ以外の持ち物を入れて準備万端。
朝の6時過ぎに自宅を出発し、途中にある道の駅やコンビニ、スーパーなどに寄りながら栃木県の目的地には10時前に到着。
まっすぐ行けばもっと早く着きますが、道中の寄り道も撮影旅行の楽しみの1つです。
コンビニや喫茶店で買うアイスコーヒーを飲みながら撮影地へ向かい運転している時に、何とも言えない幸せな気持ちになります。
目的地に着いてからカメラの準備などをして10時半前に入山開始。
2回目の山なので前回に比べてムーズに登れますが相変わらずの運動不足ですぐに息が上がります。
山へ来るたびに同じ決心をして帰りますが、家に帰る頃にはその決心もどこか消えている典型的な怠け者です。
山へ入ると前回見かけなかった釣り人の姿が多く見られ、みんな気持ちよさそうに釣りをしていました。
帰りに釣りをしていた人から話を聞かせてもらいましたが、イワナやヤマメを釣りに来ていたようです。
写真家の方と再び遭遇
山道を歩いていると、前回の記事でも紹介した写真家の方とまた偶然お会いすることができ、話を聞かせてもらうことができました。
2回来て同じ人と2回会うとは、すごい偶然です。
昨日も来られたようで、その時に撮影したクマの写真を見せてもらいましたが「ハァ〜〜〜」とため息が出るような素晴らしい写真でした。
私の趣味で楽しく撮っている写真とは違う「何か」がありますが、それが何なのかはよく分かりません、、、
前回に引き続き三脚や撮影時の服装など、貴重なアドバイスをたくさん聞かせて頂きました。
現場の第一線で撮影を続けている写真家の方からアドバイスをもらえることは、本当にありがたいことです。
写真はもちろん、人生においても大先輩の方ですが、いつもニコニコしながら話しかけてくれるので、人見知りの私も楽しく話しをさせていただいています(山登りに疲れているので、曇った表情から感じの悪い人と思われていないか心配です、、、)
また山でお会いした時は、楽しい話しを聞かせてもらえるのを楽しみにしています。
ツキノワグマを求めてひたすら待機
今回はツキノワグマを見た前回のポイント近くで、ツキノワグマが出てくるのひたすら待ちました。
目を凝らしてツキノワグマを探していると黒いものが全てツキノワグマに見えてくるので、黒い岩や木の影など「黒いもの」を発見するたびにツキノワグマだと思いビックリします。
ひたすらツキノワグマを待つ時間ですが、私はこの野生動物が出てくるのを待つ時間が本当に大好きです。
撮影する野生動物のことはもちろん、仕事のことや自分の将来のことなど、普段の生活では考えない様々なことを考える時間になるので、撮影の待ち時間は自分にとって本当に大切な時間です。
このような待ち時間にサイト作成のアイデアが急に浮かぶこともあるので、こまめにメモをとるようにしています。
山の中で野生動物を待っている時は下草の中にいる毛虫やハチなどの昆虫がバックや足の中に入ってくることもよくあります。
今回は待機している近くの岩に小さな蜂の巣があり、頭の上を蜂が常に飛んでいました。
自宅の中で蜂などの昆虫を見ると少し驚きますが、山の中で昆虫を見る時は何の違和感もなく自然と受け入れている自分がいます。
普段自分が生活している世界とは別の「自然の中の世界」に入れさせてもらっているという感覚が、無意識のうちに自分の中で生まれているのかもしれません。
シカ(ニホンジカ)の親子や鳥(ビンズイ?)の姿は見かけるもののツキノワグマの姿は見えず、周囲が暗くなってきた16時頃に山を降り始めました。
初めてツキノワグマの撮影に成功!
帰り道はツキノワグマを見られなかったことで足取りも重く、トボトボ歩いて下山しました。
途中、釣りに来ていた人と世間話をしながら車に戻ろうとしたところ、山の中に黒い点を発見。
周囲も暗くなっていたのでまた見間違えかと望遠レンズを向けてみると、確かに黒い物体が山の斜面を動いていました!
さっきまでの疲れはどこかに飛んでしまい、ツキノワグマがよく見えるポイントへ急いで向かいました。
撮影できなかった前回の失敗もあったので、ツキノワグマの姿を初めてカメラに納めた時には嬉しさと同時にホッとした気持ちも湧いてきました。
周囲が暗くなっていたこともありますが、少し目を離すとツキノワグマが視界から消えてしまい、とんでもない離れた場所で姿を表すことも度々ありました。
単体では目立つ黒い体も、山の中にいることで背景と黒い体が自然と同化するようです。
岩をどかして昆虫を食べている姿や植物を食べている姿などを夢中で撮影しましたが、少し距離が離れていたのでクマの表情を捉えるような写真は撮影できませんでした。
途中からイノシシが現れるうれしいハプニングもあり、ツキノワグマが見えなくなるまで心から撮影を楽しむことができました。
気づくと辺りがすっかり暗くなり、時刻を確認すると19時半を過ぎていました。
帰り道は栃木県から群馬県へ入った瞬間にバケツをひっくり返したような大雨になりましたが、無事に自宅の埼玉へ帰ることができました。
家に帰りカメラの手入れや写真データのバックアップなどをすると、夜中の2時過ぎになりましたが、ツキノワグマの姿を初めてカメラに納められた高揚感から気持ちよく眠ることができました。
今回も楽しかった栃木撮影旅行
初めて野生のツキノワグマを見た前回の撮影旅行を経て、今回はツキノワグマの姿を初めてカメラに収めることができ、大満足の撮影旅行になりました。
今回の撮影旅行で改めてクマの魅力を感じた一方、「もっとクマのことを知りたい」「もっとクマの生き生きした姿をカメラを通して見たい!」という気持ちが今まで以上に大きくなりました。
現在は仕事の関係から1ヶ月に1回ほどしか撮影旅行に出かけられていませんが、サイト作成(アフィリエイト)の仕事を一刻早く軌道に乗せて、自由に撮影旅行に出かけられるようにしたいと思います。
今回も貴重なお話を聞かせて頂いた写真家の方、撮影させてもらったツキノワグマをはじめとした野生動物。
本当にありがとうございました。