東京まで知人を車で送迎する機会があり、知人が用事を済ませる2時間ほどを利用して東京都内をカメラ散歩してきました。
久しぶりのカメラ散歩で島崎藤村や小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の記念碑巡りをした時の様子や今回カメラ散歩をした理由について紹介します。
島崎藤村が破壊を書き上げた地「島崎藤村旧居跡」
カメラ散歩をした場所は東新宿駅周辺。
東新宿駅を出て左に進むと「島崎藤村旧居跡」の記念碑が置かれています。
記念碑横にある説明板にも書かれているように、この場所は島崎藤村が家族と上京後に暮らし小説「破壊」を書き上げた場所となります。
島崎藤村が当時住んでいた場所は現在の「ノア新宿ビル」が建つ場所で、記念碑のすぐ裏にあります。
駅前なので歩く人の姿は多く見かけましたが、立ち止まって記念碑を見る人はいませんでした。
記念碑を撮影していると通りすがりのおばあさんから「ご苦労様です」と声をかけられました(笑)
島崎藤村旧居跡の場所
- 住所:東京都新宿区歌舞伎町2-4
- アクセス:東新宿駅より徒歩1分
小泉八雲終焉の地
島崎藤村旧居跡の場所から道路を渡り歩いて3分ほどの場所に「小泉八雲終焉の地」の記念碑があります。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は1904年9月に心臓の病気で亡くなるまで、この地で執筆活動や現在の東京大学、早稲田大学で教鞭をとっていました。
記念碑にはギリシャのレフカダ島で生まれたことから1904年に54歳で亡くなるまでの小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の半生が紹介されています。
英語に翻訳された説明板が記念碑の横に設置してあるので、海外の人も何の記念碑か分かるようになっています。
島崎藤村の説明板にも英訳された文章があるとより良かったと思います。
記念碑は大久保幼稚園・小学校の横にあり、島根や熊本、東京で学生達に教えていた小泉八雲にとってふさわしい場所のように感じました。
園内の撮影・SNSへのアップが禁止の張り紙があったので撮影しませんでしたが、園の入り口には桜の木が植えてあり春には綺麗な光景が広がっていそうです。
- 住所:東京都新宿区大久保1-1-17
- アクセス:東新宿駅より徒歩3〜4分
小泉八雲記念公園
小泉八雲終焉の地から歩いて30秒もしない場所に小泉八雲記念公園があります。
朝8時の早い時間帯だったことや30度を超える暑さからほとんど人はいませんでしたが、住宅街の中にある落ち着いた雰囲気の公園です。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の出身地がギリシャということも関係しているようで、公園全体が白を基調とした素敵な公園です。
あまり撮影していると怪しまれるので素早く撮影しましたが、白で塗られた外壁のトイレが印象的で、少し離れた場所から見ると茶色い屋根とのバランスから可愛いお店にも見えました。
園内には小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)に関連したモニュメントが多くあり、生まれ故郷のギリシャから寄贈されたモニュメントもありました。
公園の中央奥には小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の立派な銅像が置かれており、銅像の周りは綺麗な花壇で飾られています。
先ほど紹介したように公園自体が住宅街の中にあるため、銅像の後ろにすぐ住宅がある何とも不思議な光景です。
撮影していると近所の人が小泉八雲記念公園を休憩場所や通り道として気軽に利用している様子がとても良かったです。
特にこのお兄さんは颯爽と自転車で公園に現れ、慣れた様子で小泉八雲の銅像前へ行き朝ごはんを食べていました。
その様子がとても自然ですらばしく、小泉八雲の表情も何だか嬉しそうにしていた(と私は感じた)ので後ろ姿を何枚も撮影させて頂きました。
来た時と同じように自転車で颯爽と公園を去って行きました。
こういう公園の使い方をできる人は何だかいいな〜と思います。
お弁当を食べているお兄さんを見ている小泉八雲が本当に嬉しそうな表情をしているように感じました。
小泉八雲記念公園は無料で利用できますが開園・閉園時間があり園内が禁煙になっている点に注意して下さい。
- 住所:東京都新宿区大久保1-7
- アクセス:東新宿駅より徒歩4〜5分
- 小泉八雲記念公園:
・新宿区HP
・新宿区・レフカダ市 友好提携30周年記念モニュメント除幕式を開催
島崎藤村旧居跡と小泉八雲記念公園へカメラ散歩した理由
今回の東京滞在時間は2時間程だったので、最初は東新宿駅前にあるマックで仕事をする予定でした。
朝食だけマックで頂きました。
女性店員さんの対応がとても良く朝からいい気分に。
カメラ散歩をした理由はコロナの関係で店内に2時間いるより屋外を散歩した方がいいと思ったことや、長いこと使わず防湿庫内で肥やしになっている50mmレンズを外へ持ち出したかったという理由もあります。
しかし、マック店内のパソコン作業ではなくカメラ散歩を選んだ1番の理由は何かと縁(きっかけ)を持とうとしたことになります。
今回のコロナウィルスによって多くの人が大変な思いをしており、今まで考えもしなかった外出すること自体に気を遣う非常事態が現実に起きています。
頭の良い人はこのような緊急事態が起きる可能性を予想していたのかもしれませんが、私はコロナウィルスが拡大するまでいつでも好きな時に出かけられる状況が今後も永遠に続くと無意識のうちに考えていました。
実際、今年の4月頃からオーストラリアへ撮影旅行に行く予定を立てていましたが、感染者拡大やオーストラリアの入国制限などから行くことが難しくなりました。
私は生きているうちに行きたい場所や見たいもの体験したいものがたくさんあります。
- 日本の47都道府県全てに行き各地で1泊以上したい
- ロシアのヒグマを見たい
- カナダ・ユーコン準州での撮影旅行
- アメリカ・ペンシルベニア州での撮影旅行…
このように「いつか〇〇ができたら」と今までは曖昧に考えていましたが、自分が動かなければいつまでも実現することができず、今回のコロナウィルスのような非常事態が起きた時にはさらに実現することが難しくなります。
今回のカメラ散歩をしたことで自分の中に島崎藤村と小泉八雲に対して1つのきっかけや縁を作ることができました(一方的なものですが…)
全く用もなく縁もゆかりもない土地へ出かけることは難しいですが、「記念碑を訪れた」という小さなきっかけを作ったことで島崎藤村や小泉八雲に対する興味が増しただけでなく、2人に関連する土地へ行ってみたい気持ちも芽生えてきました。
- 島崎藤村:
・出身地:長野県・岐阜県
・逝去地:神奈川県 - 小泉八雲:
・出身地:ギリシャ
・教師時代:島根県・熊本県
今すぐ実現できなくても日々小さなきっかけや縁を作っていくことで少しずつやりたいことに繋がっていくと思い、今回は島崎藤村と小泉八雲の記念碑巡りをしてみました。
今回のカメラ散歩を通して今まで一度も行ったことのない島根県やギリシャに一度は行ってみたいと思うようになりました。
調べてみると島根県には飛行機を使えば羽田から1時間ちょっとで行けるようです。
行動すると色々と新しいことも見えてきます。
まとめ
久しぶりのカメラ散歩で島崎藤村や小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の記念碑巡りをした時の様子や今回カメラ散歩をした理由について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
東京の東新宿駅周辺では日本を代表する二人の文豪にゆかりのある場所を徒歩5分圏内で見て回ることができます。
島崎藤村や小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が好きな人はもちろん、私のように何かのきっかけ作りとして、ぜひ訪れてみて下さい。