「bps」「上り」「下り」などネットの通信速度に関する言葉は知っていても自分がネットの通信速度についてよく分かっていないことに気付いたので、自分自身の備忘録がてら通信速度について調べたことを書き残しておきます。
ネットの通信速度で大切なbit(ビット)とByte(バイト)
インターネットの通信速度を考える時にはbit(ビット)とByte(バイト)の2つを考える必要があり、どちらも通信データの容量を表す単位となります。



長さや重さを表す「km」や「kg」と同じイメージ
いろいろ調べる中で、この2つがあるのがとにかくややこしい!
なぜこの2つの単位があり一つに統一できないのかイマイチ理解できませんでしたが難しいことは抜きにして
1bit(ビット)=8Byte(バイト)
このことだけを頭の中に入れて下さい。



この2つの単位を使い分ける意味が分かる人。教えて下さい…
ネットの通信速度bps(ビーピーエス)


インターネットの通信速度は「Bit per second」の頭文字をとった「bps(ビーピーエス)」という単位で表されます(ビットレートと読むこともある)
bpsは1秒間に何bit(ビット)のデータを転送できるかを表した単位で
1秒間に1bit(ビット)のデータを転送できる
という意味になります。
bpsの数値が大きいほど通信速度も速くなり快適にネットを利用することができます。
1,000bpsは1Kbps(キロビーピーエス)となり、1,000倍ごとに単位が「Mbps(メガビーピーエス)」「Gbps(ギガビーピーエス)」と変化していきます。
- 1,000bps=1Kbps(キロビーピーエス)
- 1,000Kbps=1Mbps(メガビーピーエス)
- 1,000Mbps=1Gbps(ギガビーピーエス





ややこしくなってきた…
あまり単位ばかり気にしてもしょうがないので、ポケットWiFiでおなじみのUQ WiMAXを例に実際の数値を見ながら確認してみます。


適当に選んだ商品ですが主なスペックの中に「下り最大速度440Mbps」と書かれています。
下り・上りについては後で詳しく紹介するので、ここではひとまず「440Mbps」だけ気にして下さい。
440Mbpsは1秒間に440メガビットデータを送受信できるという意味になりますが、メガビットデータがどれくらいなのかよく分かりません。
そこで普段スマホやパソコンを利用する人には写真や動画データの容量でお馴染みのMb(メガバイト)にメガビットを変換します。
440Mbit÷8Byte(バイト)=55Mb(メガバイト)
→440Mbitは1秒間で55Mbの情報量を送受信できる
どうでしょう?
普段よく目にするMb(メガバイト)で考えると少し理解しやすいのではないでしょうか?



ちなみに先ほど紹介した下手くそな手書きのイラストは容量が約1Mbなので、WiMAXのポケットWiFiを利用することで1秒間に55枚のイラストの情報量をやりとりできるということになります。
ポケットWiFiやルーターなど、自分が気になるインターネットの通信速度を知りたい時は「÷8Byte(バイト)」をして単位をビットから馴染みのあるバイトに変換することで理解しやすくなります。
ネットの通信速度「上り」「下り」とは?


先ほどポケットWiFiのところでも少し出てきましたが、ネットの通信速度を調べていると「上り」「下り」というキーワードが必ず出てきます。
2つの違いは通信方式によるものですが利用シーンでは次のような違いがあります。
上り(送信) | 下り(受信) |
---|---|
・メール・SNSの送信 ・写真、動画のアップロード | ・メールの受信 ・動画視聴(読み込み) ・動画のダウンロード ・WEB閲覧 |



私たちがパソコンやスマホを利用中に「ネットがサクサク動いて快適♪」と感じるのは下りの通信速度によるものです。
利用シーンを見ると分かるように容量の大きい写真や動画をネット上へ頻繁にアップする人以外は下りの回線速度を基準に利用する回線を選ぶことが大切です。
ネットの通信速度の目安


ストレスなく利用できる通信速度の目安は10Mbps(スマホ5Mbps)~30Mbpsと言われています。
利用シーンを細かく見ていくと、それぞれのコンテンツを快適に楽しむ通信速度の目安は次のようになります。
- LINE・メール:200Kbps
- ウェブサイト閲覧閲覧:10~30Mbps
- 動画視聴:30~100Mbps
- オンラインゲーム:100Mbps~
この通信速度を基準に利用する回線を選ぶ時には注意する事が1点あります。
先ほどのWiMAXのポケットWiFiの通信速度をもう一度見てもらうと「下り最大速度440Mbps」と書かれています。


この最大通信速度は利用している回線の最大値となり、常時この通信速度でネットを利用できるわけではありません。
実際の通信速度は最大通信速度の30%〜60%程度と言われているため、その点も踏まえた上で利用する回線を選ぶようにして下さい。
ネットの通信速度を測定する方法


最後に自分が利用している機器の通信速度を測定する方法を紹介します。
Google スピードテスト
私が1番利用している測定方法はGoogleのスピードテストになります。
Googleの検索画面で「スピードテスト」と入力すると「インターネット速度テスト」の項目が検索画面の1番上に出てくるので「速度テストを実行」をクリック。


下りと上りの通信速度を測定後に測定結果がすぐに出てきます。
下りの通信速度測定中
上りの通信速度測定中




【通信速度測定結果】


Fast.com
Fast.comは動画配信サービスのNetflixが運営する無料の通信速度測定サービスになります。
サイトの目的がNetflixの接続に問題があった時の原因究明用のため簡易的な測定サイトになりますが、Googleのスピードテストより利用方法は簡単です。
Fast.comの公式サイトにアクセスするだけで通信速度を自動で測定してくれます。





私は通信速度に詳しくないので測定結果に一言コメントが付いているGoogleのスピードテストを利用しています。
まとめ
ネットの通信速度について調べたことを備忘録がてら紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
通信速度の単位や通信方式の違いなどネットの通信速度について調べたことで新しく分かった事がある一方、自分が通信速度について全く知らなかったことも実感しました。
ネットの通信速度について新しく分かったことはその都度この記事に追加していき、通信回線を選ぶ人の参考になる記事にしていきたいと思います。